【合格率0%!?】所得税法能力検定1級|本当に難しいのか、その回の過去問を解いてみた。

令和4年の税理士試験も終わり、来年に向けて始動している方もいるでしょう。

僕もぼちぼち講座が開講するので始動し始めているのですが、短期的なマイルストーンがないと何か頑張れないので、10月末に実施される『所得税法能力検定1級』のことを調べていました。

前回は5月に実施していて「難易度はどんな感じだろう?」と合格率を見たら衝撃!!!

は???

0%!?

というわけで、今回は急遽、その『所得税法能力検定1級』第109回の過去問を入手しましたので、ザっと解いてみて、その感想を書きたいと思います。(問題自体は転載できないので、あくまでも感想レベルに留めます。笑)

ご興味ある方は、こちらからPDF版のDL購入もできます。

https://www.zenkeikakomon.jp/#_3

目次

さて問題を解いていこう!

全経主催の検定試験、実は『消費税法能力検定1級』を受けたことがあるのですが、その時に面食らったことがあります。それは、「ボールペン不可、黒鉛筆または黒シャープペンのみ」ということです。税理士試験の受験生には衝撃ですよね。

その時の受験レポも書いておりますので、ご興味あればどうぞ。

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出題形式

第1問(20点)・・・理論
条文の穴埋め問題でした。問題文に「法令の条文に従った記述として解答すること」とあるので、条文の文章と一言一句同じでないと配点がなさそうです。

第2問(15点)・・・理論?計算?
所得区分を判定する問題でした。

第3問(15点)・・・計算個別
少しボリュームのある計算個別問題でした。

第4問(10点)・・・計算個別
同じような規定の計算方法の比較のような計算個別問題でした。

第5問(40点)・・・計算総合
ガッツリ総合問題でした。空欄で誘導されるので、解きづらかったです・・・

解いてみた感想

※ 手元に電卓がなかったので、iPhoneの電卓を使用しましたが悪しからず。笑

これ、全経の検定特有のものですが、総合問題の計算用紙的なものが、税理士試験でいう解答用紙みたいになってて、その計算用紙的なものがところどころ記号(イとかロとか)が振られてて、解答用紙にその記号の欄に入る金額を転記していくという感じでした。

最初はまじめに頭からザっと解いてましたが、途中で面倒くさくなって記号のある欄のみピンポイントで解答しました。笑

感想としては、とにかく解きにくい!!!

細かい考察は、後述しております。

参考までに自己採点結果

第1問 18/20
第2問 15/15
第3問  9/15
第4問 4/10
第5問 28/40
合計 74/100

合格条件が70点以上とあるので、一応「合格」?です。笑

なぜ合格率0%なんてことになった!?(ネタバレ含む注意!)

以下、個人的な考察です。ネタバレを含みますので、これから解こうと思っている方は飛ばしてください!

第1問ですが、条文に一言一句違わぬ解答が要求されているので、しっかり理論暗記ができてないと論外です。記述の穴埋めも、単語から文章までさまざまで、「以下」「未満」の使い分けや、正しいものを選びなさいという問題など、なかなか税理士試験では見ないような出題でした。よって、暗記が曖昧な方は点数が伸びない印象です。

第2問ですが、計算の総合問題の一文を切り取ったような、所得区分を解答させる問題でした。これは特に難しいこともなかったですが、一部判断に迷うものもありました。

第3問ですが、改正論点である「短期退職手当等(>300万円のパターン)」が出題されておりました。また、2ヵ所から退職手当等をもらった場合の計算で、ちょっと煩雑でした。あと、退職所得の源泉徴収額も聞かれていて、これは僕もよくわからなかったのでバッザリ減点です。たしか大原の全統で出た、退職所得の源泉徴収税額を求めさせる問題にそっくりでした。

第4問ですが、これはマニアック。笑 寄附金特別控除を聞かれていて、寄附金が「公益社団法人」「NPO」「政党等」の3パターンを比較させてそれぞれ解答する問題でした。「△2,000円はどこから引くの?」とか、「この寄附金でこれ足すの?」とか、わからなかったので部分点でなんとか凌ぎました。

第5問ですが、普通の計算総合問題でした。ボリュームは多め?で、解答方法も独特だったので、けっこう思ったより時間が掛かりました・・・税理士試験のようにフリースタイルで計算過程を記述できる方が楽ですね。。かなり解きにくかったものの、そこまで難しいという印象はなかったです。とにかく解きづらいです。。。

「なぜ合格率0%なんてことになった!?」のかを考察すると、各設問で、知らなかったら点数が取れないという論点が多かったから、だと思いました。退職所得の2ヵ所からしかも「短期」「一般」で期間が被ってるパターンやそれらの源泉徴収税額の算出方法がわからなかったら、それだけで△15点です。。あとは、第1問の一言一句もなかなか厳しいものがあるし、第4問の論点も掛ける率(×30%,×40%,×25%)がわからなかったら全部取れない(△10点)です。。

まとめ

とはいえですが、税理士試験勉強として「所得税法」を学習されてる場合には、問題なく合格すると思います。(僕も一応合格点以上を取れたので。笑)

次回も変な問題が出るかもしれませんが、短期のマイルストーンとして、おすすめです!

この検定、問題用紙の持ち帰り厳禁なんですね。

今回は、調べていて気になったので、急遽解いてみた感想を書いてみました!

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