今回は『FASS検定試験』でAランクを取ったお話です。
検定試験の基本情報
名称 | 経理・財務スキル検定(FASS検定) |
実施時期 | 毎年度、二期制にて実施。(希望日選択可) – 上期:5月1日〜7月31日 – 下期:11月1日〜翌1月31日 |
試験時間 | 90分 |
試験形式 | マークシート形式(全100問中87問以上の正答でAランク) |
合格率 | Aランク:16%(点数に応じてレベル表示【A〜E】) |
標準学習時間 | 20〜30時間程度 |
実際の学習時間 | 32時間52分 |
ひと言コメント | 経理・財務まわりの知識の総点検にピッタリ。 資格奨励金などがある場合は、迷いなくやるべき。 |
成績証明書
学習方法・使用した教材
当初は10月中に受験をしようと思い、一旦9月から着手していましたが、他の検定試験との兼ね合いから12月での受験となりました。学習方法としては、約3週間前くらいから、まずはこちらの公式学習ガイド・問題集に着手しました。ガイドと言っても、演習問題が収録されていて、それの解答解説から知識を蓄えていくという形式の教材です。演習メインで進めるのに抵抗のある方は、他の一般的な経理・財務の教材を探された方が良いかもしれません。ただ、公式というだけあって、本番の試験で、文章・解答そのままの設問が多数あった記憶ですので、Aランクを目指すのであれば抑えるべき教材とは思います。こちらの教材は200問強の演習問題が収録されいるだけなので、5周くらいしました。最終的には、設問の文章・解答をほどんど覚えていたので、本番の試験で同じ設問が出たときは、迷いなく正答できました。
公式ガイドもだいたい正答できるようになった頃、「ガンガン演習問題をやりたい!」と思い、こちらの問題集にも着手しました。「公式ガイドほぼ完璧だからこれも余裕だろう』とたかを括っていましたが、ぜんぜん正答ができず、一旦心を折られました。おそらく公式ガイドから問題集に切り替えられた方は、もれなく初見は面食らうと思います。笑
なぜ正答できないかを分析したところ、そもそも、設問の文脈を理解できていないということに気づきました。例えば、その設問が事前準備を聞いてるのか、申告をきいてるのか、納付を聞いてるのか、そこを何となくでやってしまうと引っ掛けにまんまと引っかかります。また、一番苦手な聞かれ方として、「リスクに関する記述で〜」や「リスクに対するコントロールに関する記述で〜」のような問題が全然できませんでした。これは理解を問う問題でしたので、解説をひたすら読み込みました。
FASS検定の特徴として、「受験者が持っている経理・財務分野の実務知識を客観的に測定する試験」と記載があります。「客観的に」とは、「同じレベルを持っている人であれば、どの回の試験を受けても同じ結果が出るように」設計されているそうです。これの意味するところは、知識の有無がストレートに点数に反映され、かつ、一度正答できた問題は、繰り返しやり直す必要がない。と解釈しました。よって、対策としては、間違えた問題のみをひたすら潰していく作業になると考え、実践しておりました。
実際に、試験約1週間前のこちらの教材の正答率は60.6%でしたが、正答できた問題は無視して、ひたすら間違えた問題を潰していった結果、本番では正答率88.7%(710点)でAランクを取得することができました。
実務に役立ちそうな部分
経理職であれば、実務に直結することは、間違いないでしょう。また、経理職以外の職種の方であっても、会社のお金の流れを理解しておくのは、教養として必要なことではないかと考えますので、学習する価値は大いにあると思います。目指すランクにより学習度合いは様々かと思いますが、自分の今持っている知識を測る指標として、とても意義のある検定試験だと思いました。(私はAランクが取得できたので、もう受験はしませんが・・・笑)
試験会場(東京都で申込みの場合)
試験会場は申込時に指定ができ、渋谷道玄坂にあるテストセンターで受験しました。最寄り駅はJR・東京メトロ他『渋谷』駅です。
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