第20話 『サイコパス』
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「沙希はね、今、病気で入院中なの。」
何も事情を知らない華が、悪気もなく応えた。
「そうなんだ、入院は結構かかるの?どこの病院?」
璃子ちゃんはここぞとばかりに、矢継ぎ早に華に質問した。
「ちょっとね、結構大変な病気で。病院は中央記念病院だったかな?」
「中央記念病院で、あの山の中にある大きな病院のこと?私、沙希さんに会ったことないから、どんな人か気になる!一度会ってみたいな。」
璃子ちゃんはグイグイ詮索を始める。
「そうそう、私もまだ、数回しか行ったことないんだけどね。この辺からだと、二時間くらい掛かるからさ。そういえば、篤、今度の日曜にお見舞い行くんじゃなかったっけ?」
ウッ。俺は流れ弾に当たった気分だ。
「あ、あぁ。」
「そうなんですか!私も一緒に行きたいな。」
「そういえば、日曜はちょっと他の予定もあって、まだ行けるかどうかわからないんだよね。」
俺はもちろん日曜日は絶対に行くつもりでいるが、璃子ちゃんにぶち壊されるなんてごめんだ。
「そうなんですか。中央記念病院・・・。」
璃子ちゃんは諦めたのか、何なのか、ブツブツいいながら、それ以上は言ってこなかった。しかし、璃子ちゃんは、また話題を変えて攻めてきた。
「そうだ、吉田さん、彼女とかいるんですか?」
おい、この前、涼介から聞いてるはずだろ。絶対にワザとだ。華がいる手前、変に誤魔化すこともできないしな。
「うん、いることはいるけど。」
「そうなんですか。残念。その彼女さん、羨ましいな~!強奪したい気分ですっ。」
「えっ?」
俺と涼介は一瞬顔を見合わせた。華は、なぜかニコニコしている。もしかしたら、璃子ちゃんは華に、俺を狙っているということを暗に伝えたかったのだろうか。
「狙った獲物は逃しませんよっ!」
璃子ちゃんはおどけて、冗談交じりで言ったが、その顔は笑っていなかった。
「そうだ!みんな早く鍋食べよ!早く食べないと冷めちゃうよ!」
涼介がその場を仕切る。涼介、ナイスアシストだ。助かった。
「じゃぁ、みんなグラス持った?カンパ~イ!」
「カンパ~イ!」
それぞれ手に持った中ジョッキが、高く掲げられる。グラス同士がぶつかり合い、高く透き通った音が、部屋全体に響き渡った。みんな一杯目は、やっぱりビールだ。各々飲み干すと、二杯目からは、ちょっと強めのお酒に進んだ。涼介と華は、お酒は強くないが、飲むのが好きみたいで、いつも調子に乗って飲みすぎてしまうところがある。飲み会の後は、俺が涼介に肩を貸して、連れ帰ることも何度かあった。華は酔いが回るとすぐに寝てしまうタイプだ。まぁ、今日は華の自宅だし、そうなっても問題ないだろう。俺も華と同じタイプで、すぐに眠気に襲われるが、身体が寝てしまうだけで、頭は起きていて、寝っ転がりながらいつも話したりしている。璃子ちゃんは、お酒はどうなんだろうか。なんとなく、強そうな感じだが。
「華~、同じ年の友達として、カンパーイ!」
璃子ちゃんは、華と楽しそうに飲んでいる。二人とも競うようにして、グラスに注がれたワインを一気飲みした。華も結構酔っているようで、呂律が回らなくなってきている。俺と涼介は、それを見ながら、シッポリと飲んでいる。璃子は、今度は俺と涼介の方を見て、自分の持ってきた梅酒を中ジョッキのグラスに半分くらい注いで、ソーダで割った。
「ジャジャーン!特製、梅酒ソーダ割です!」
美味しそうだ。梅酒の少し茶色かかった色に、ソーダの泡がきれいに漂う。三人で再び乾杯した。
「じゃぁ、カンパーイ!」
確かに美味しい。今度、個人的にこの梅酒を買ってみたくなった。それにしても濃い。梅酒をグラス半分くらい入れてるからだろうか。すぐに酔いそうだ。3人のグラスが空になったところで、梅酒ソーダ割二周目が始まった。涼介はもうベロベロ。華は既に寝ている。璃子ちゃんもだいぶ酔いが回っているのか、少し身体がゆらフラフラしてるような気がする。俺も、だんだん眠くなってきた。二周目で、涼介も遂に脱落する。璃子ちゃんは、俺の隣に座った。
「ここからは、二人で飲みましょ!」
璃子ちゃんは、ロックグラスに氷を入れ、今度はそのまま注いだ梅酒を差し出した。
「この梅酒、美味しかったでしょっ?」
「うん、今度俺も買ってみたいんだけど、何ていうやつ?」
「これ飲んだら教えてあげます!」
璃子は俺に顔を近づけて言った。
「近い、近い!わかった、わかった、飲むから!」
俺はなんとか、その梅酒ロックを飲み干した。もうこの辺から記憶が曖昧になってくる。眠気も襲う。俺は、重力に負けて、そのまま仰向けに横になった。
「はっ!」
寝てしまった。どれくらい経つのだろう。仰向けのまま、ふと横を見ると、華と涼介は、まだ寝ている。璃子ちゃんは?ん?何か脚が涼しい。それになんとなく身体がゾワゾワと熱くなっていく。俺は、酔いが回っていたので、身体を起こすことはできないが、頭を上げて、自分の足元を見た。
「えっ?何してんの!」
璃子ちゃんが俺のズボンを下ろして、音が響き渡る程、激しく、口で俺のモノを咥えていた。俺は不覚にも、全身がゾワゾワ熱くなった。しばらくすると、璃子ちゃんは、その動きを止め、俺の顔の上に跨るように立った。璃子ちゃんは両手でワレメを開きながら、ゆっくりと腰を下ろす。
「吉田さん、中まで見えますか?私の、舐めてください。」
「ちょ、ちょっと!何言ってんの?」
「もう!まぁ良いです。じゃぁ、動かないで、見ててくださいね!」
「ちょっと、ちょっと!やめてよ!」
璃子ちゃんは、笑いながら、俺の方を見ている。毛の中に隠れている割れ目をピッタリと、まるで挑発しているかのように俺の下半身に擦りつけ、焦らすように腰を前後に振っている。
「吉田さん、身体は正直ですねっ。大きくなってますよ。」
「やめて、やめてくれ!」
そして、璃子ちゃんは、自分の割れ目を右手で数回撫でた後、ゆっくりと先をその中へといざない、全身の体重を掛けた。入ってしまった。
「フフフッ。見てください!」
璃子ちゃんは勝ち誇ったような表情で、俺の顔を見た。そして、両足を立て、俺に見せつけるように腰を上下に激しく振る。クソッ。身体は重くて、思うように動かせない。それを良いことに、璃子ちゃんの動きは、更に激しさを増した。
「吉田さんは、私のものですよっ!沙希さんじゃなくて、私を見て!」
違う。違う。違う。違う!俺は、何度も心の中で叫んだ。が、しかし、本能はそれには勝てず、ついに璃子ちゃんの中で、果ててしまった。
「沙希・・・。」
俺も涼介と同じように、悪女の元に、陥落した。
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