今回は、自分への戒めも込めて書いていきたいと思います。
※ 頭に定着させる方法には個人差があるため参考程度にお読み頂ければ嬉しいです。
インプット学習に偏っていないか?
簿記論以外の科目を勉強されている方々、毎日理論暗記お疲れ様です。
僕もそうですが、なかなか暗記が進まず、悶々とした日もあるのではないでしょうか。
「今日はここまで覚える!」
「一言一句完璧にしよう!」
そう意気込んで始めてみたものの、実際はどれくらい暗記できたのか、振り返らずに勉強を終了してしまうことも多いかと思います。
自分の今の実力を推し量ることをなくしては、自分の立ち位置を正確に掴めず、手遅れになってしまう危険性も孕んでいます。
そこが『インプット学習』中心の勉強の落とし穴ではないでしょうか。
(僕自身も最近そうなっていることに気付いて、学習計画の練り直しなど、軌道修正を進めています)
アウトプット恐怖症なんです・・・
そうですよね、わかります!僕もそうです。
「変な点数を取ったらどうしよう」
「しっかり暗記してからやらないと」
このような思考が頭の中を駆け回ることは自然なことです。
でも、それは完璧を求めすぎてはいないか?と思うようになりました。
『一歩踏み出す勇気』とよく表現されますが、アウトプットに対するハードルを頑張って低くしましょう。
さぁ自己暗示です。
「これは本試験本番ではない!」
「自分の今後の伸びしろを楽しもう!」
場合によっては、テキスト類を見ながらアウトプットするのも良いと思います。
アウトプットの絶大なる効果
TACや大原になどの大手予備校に通われているは方々は、定期的に演習の機会があると思います。
思い出してみてください、演習が終わった後の、あの『感覚』を。
「あ~そこはこう書けば良かったのか…!」
「こういう問われ方だったら、こう解答するのか…!」
無意識のうちに、嫌でも問題や解答を振り返り、頭の中で思考を膨らませていることと思います。
そして、確認する。
この一連の時間こそ、『一番実力が伸びている瞬間』だと思うのです!
インプット vs アウトプット
さて、決して『インプット学習』が悪いと言っているのではありません。
ある程度インプットされていないとアウトプットできません。
ここで大事なのは『ある程度』ということです。
インプットで完全に覚えるのなんて、一部の天才でない限り、何時間あっても足りないくらいです。
それならば、より効率良く頭に定着させる方が生産的ではないでしょうか。
では、どうするか?
前述した『一番実力が伸びている瞬間』を意図的に増産し積み増していくしかありません!
理解中心の学習が良いとされる理由を考える
「タマゴが先か?ニワトリが先か?」
のように、
「理論暗記が先か?内容理解が先か?」
ということがしばしば問題提起されます。
僕が国税徴収法を勉強するにあたっては、後者の『内容理解が先』ということを良く言われます。
それは、なぜでしょうか?ちょっと考えてみました。
おそらく「アウトプットをするときに柔軟に対応できるように」ということでしょう。
イメージ的には、
理論暗記が先 → 『柱』はもちろんのこと『一言一句』覚えようとする
内容理解が先 → 内容理解に努め、暗記は『柱』をしっかり覚えようとする程度
といったところです。
それに掛かる時間は、
理論暗記 > 内容理解
ではないでしょうか。
この時間の差、『浮いた時間』を、
「アウトプット学習に充てるべき!」
というのが、その答えだと僕は考えています。
自分の現在地を明確にする
自分の現在地を常に把握しておけば、その後の軌道修正も容易です。
「まだまだ理論の『柱』や『書き出し』がスッと出てこないな」
→ インプットを増やす
「『内容は理解』していて『自分の言葉では書ける』んだけど」
→ アウトプットを増やす
自分の現在地を把握するポイントは、簡単に記録に残しておくことだと思います。
積みあがった記録をモニタリングすることで、
「この日は調子が良かったな」
「この日は上手くいかなかった」
「どうしてだろう?」
と客観的な視点で自分を眺められますよ。
可視化のすゝめ
ちなみに、僕はこんな感じで記録をしています。
簡単にグラフに変換できるようにして、自分の現在地を『可視化』しておくと、モチベーションも維持できますよ。
理解度のMAXをLv.1,140としたときに、
自分はどれくらい『理解できている』のか(ピンク色)
今日はどれくらい『暗記が進んだ』のか(みどり色)
が一目でわかるようにしております。
ご興味あるかたは、twitterでコメントやDMして頂ければと思います。
グラフがだんだん右肩上がりになっていくの、楽しいですよ!
直前期に向けて
今年はコロナの影響で本試験自体の開催も危ぶまれる状況です。
全国模試も会場受験は中止になったと聞きました。
僕たち受験生はとにかく前を向いて、その日に向けて粛々と準備をしなければなりません。
貴重なアウトプットの機会も減っていますので、日々自分で作り出していきましょう!
GWは、
『自分の現在地の確認(整理)』
『学習計画の見直し』
など、普段あまり時間の取れないようなことを、腰を据えてじっくり練り直すことも有意義かと。
そんな僕も、まずは、すっかりサボっていた上級トレーニングを解くことから始めます。笑
何も気張ってやる必要はないと思います。
理論マスターを見ながら、テキストを見ながら、
『とにかく白紙に書いてみる!』ということを大切にやっていきたいと思います。
皆様、このような大変な状況ではありますが、ともに進んでいきましょう!
試験が終わって振り返ったときに、後悔なきように。