第28話 『サマーバケーション』


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――二週間後、金曜日夜。

明日は、『金時会』のみんなで熱海旅行に行く日だ。俺と沙希は旅行の準備をしている。
「沙希、さすがにみんなと過ごす時は、トレーナーとパンツだけじゃないよね?」
「えっ?ダメなの?」
「それはダメでしょっ!華と璃子ちゃんはともかくとして、涼介もいるんだから。彼氏として、それは許せません。」
俺は必死に止めた。涼介に沙希の裸は見せたくない。
「わかったわよ。じゃぁ、スウェットも入れるよ。あとは・・・水着か!」
「おっ、どんな水着持ってくの~?」
セクシーなやつを着て欲しいような、着て欲しくないような。俺の心は勝手に揺れていた。
「こういうのか・・・。」
沙希は青い水着を手に取った。おもむろに、着ていたトレーナーとパンツを脱ぎ始め、水着を着けた。
「おぉ~!良いじゃん!すごく似合ってる。」
カップから延びるヒモのようなものを首の後ろで縛るタイプで、後ろからそのヒモを解いたら、ポロンと出ちゃうやつだ。おっぱいの谷間が俺を誘惑するように揺れている。俺は理性を保つのに必死だった。
「こういうのもあるわよ。」
沙希はもう一着、水着を手に取る。着けていた水色の水着を脱いで、今度はピンクの水着を着けた。
「いやいやいやいや!」
俺は思わず声を出した。肩ひもなしの、チューブトップみたいな形をした水着だ。ちょっと下にズレちゃったら、ポロンだ。下の方も、結構ギリギリのラインを攻めていて、後ろなんかは、Tバックに近かった。ちょっとこれはセクシー過ぎじゃないか。
「さっきの水色の方が、俺的には良いかなぁ。こっちは、ちょっとセクシー過ぎ。」
「そう?じゃぁ、この水着は、今夜楽しみましょっ。」
俺の右手が、沙希の水着の谷間に部分に掛かる。この右手を下に降ろしたら試合開始だ。と思ったら、沙希から意外な言葉が。
「やっぱり、今日はやめておきましょ。」
いつもはノリノリの沙希だが、今日はどうやら様子がおかしい。
「沙希から止めるなんて、珍しいね。」
「うん、ちょっとなんとなく、めまいがする気がして。明日行けなくなったら、みんなにも迷惑かけちゃうし。この続きは、また旅行中にねっ。」
「大丈夫?ちょっと横になろっか。」
沙希の身体が心配だ。きっと、目のところから来るめまいだろう。俺は諦めるように、手を引っ込めた。その代わりに、沙希は、優しく俺に唇を重ねた。
「旅行、楽しもうねっ。」
その晩は、ベッドでも一切お互いに手を出さず、俺らは眠りについた。

――翌日。

「あっくん、起きて!遅れるわよ!」
遠く、向こうの方から沙希の声が聞こえる。俺はそっと目を開けた。意識が次第にはっきりとしてくる。目を開けると、目の前に沙希の顔があった。
「いつまで寝てるの?約束の時間、ほら、あと四十分しかないわ。」
俺は慌てて顔を洗う。沙希はキッチンで、朝食の準備をした。忙しないバタバタとした朝。まるで夫婦みたいだ。
「いただきます!」
部屋の真ん中にあるテーブルを挟んで、俺と沙希は向かい合わせに座った。口の中に押し込むように、トーストとスクランブルエッグを食べる。
「なんとかギリギリセーフだね。」
時計の針は、九時を回っていた。
「うちの前に涼介の車が来るのは、九時半だっけ?」
沙希が俺に確認する。そうだ、確か九時半だった。俺は、口にまだトーストが入っていたので、強く頷いた。『金時会』では唯一、涼介だけが車の免許を持っていた。熱海まで新幹線で行くことも考えたが、旅行気分を存分に味わうために七人乗りのレンタカーを借りることにしたのである。

「そろそろ、出ようか。」
それぞれ一つずつキャリーバッグを持って、自宅を出発した。エントランスを出ると、既に涼介の運転する車が止まっている。助手席には華、そして三列シートの二列目には、璃子ちゃんが乗っていた。
「おはよう!」
「おはよう!」
華が助手席の窓を開けて手を振った。車のスライドドアが開いて、璃子ちゃんも顔を出す。俺と沙希はトランクに荷物を積んで、車の三列目に乗り込んだ。
「じゃぁ、出発します!」
涼介が高らかに宣言する。いざ、熱海へ!
「みんな、海が見えてきたよ!」
華が無邪気に言った。
「本当だ!大きいね!」
璃子ちゃんもそれに応える。道中は、比較的空いていて、一時間くらいで海岸線の道に出た。キャンバスにキレイに引かれた線のように、地平線が美しい。その地平線には、何艘もの船が停泊している。強い日差しが、鏡のような海面に反射して車内に差し込む。
「こういうときは、音楽でもかけようか。」
沙希は持ってきたアイポッドを車のシガーソケットに挿した。そして、車内には大音量の音楽が鳴った。
「良いね!最高の気分だな!」
涼介は、窓の空いたドアに肘を掛け、海を見ながら言った。

車は無事に沙希の別荘に着いた。時間は十三時半。途中、昼ご飯を食べるために車を止めたが、出発してから四時間くらいか。沙希の別荘は海沿いにある。デッキを降りると、そこはすぐ海岸で、プライベートビーチになっていた。さすがお金持ち、スケールが違う。ビーチとは建物を挟んで反対側には、大きな庭がある。ここではバーベキューやテントを張るスペースが完備されていた。建物は、コテージみたいな丸太を組んだような作りだ。
「お邪魔しま~す!」
「わぁ~、広~い!」
みんな目を輝かせた。中に入ると、二階までの吹き抜けが出迎える。部屋はリビングの他に部屋は二つあって、一つは一階、もう一つは二階だ。
「みんな自由に使って良いよ。外のテントでも寝れるわ。」
「部屋割りはどうしよっか?」
華が言った。いつもの四人で来ていたら、カップル同士で部屋を分ければ良い。でも、今回璃子ちゃんも誘っている。部屋割りが悩ましい。
「じゃぁ、せっかくだから、俺らはテントで寝ようかな。」
涼介が言った。
「えっ、テント?」
「そう!女性陣は、建物の中。俺ら二人はテントでな。ボーイズトークでもしようぜ~!」
涼介は、俺の肩をつつきながら言った。俺は渋々その提案に乗った。
「じゃぁ決まりで!そうだ、日が沈まないうちに、海で泳ごうよ!」
華が待ちきれんとばかりに、目をキラキラとさせながら言った。いよいよ華の水着姿が見られる時が来た。俺は自分の下半身の膨らみ抑えるのに必死だった。
「じゃぁ、着替えたら、またこのリビングに集合で!」
俺と涼介は、さっさと着替えを済ませた。三人が目の前に現れるのを、今か今かと待っている。

二階の部屋のドアが空き、階段で三人が降りてくる。
「ワンダフォゥ!」
俺と涼介は叫んだ。華のおっぱいは想像通りに素晴らしい。階段を一段一段降りるたびに、その胸元が揺れる。華は自分のプロポーションに自信があるのか、胸を張って降りてきた。沙希は少し控えめに、恥ずかしそうに身体を屈めながら降りてくる。左腕で胸付近を隠していたが、隠しきれていないその膨らみが、想像力を掻き立てる。意外にも一番セクシーな水着を着ていたのは璃子ちゃんだった。おっぱいは俺の予想通りC~Dカップくらいで、ボリュームがないわけではないが、他の二人と並んでしまうと、その大きさが霞んで見える。下の水着は結構ギリギリを攻めるデザインだ。
「みんな水着似合うね~!なぁ、篤もそう思うだろ?」
「う、うん。本当、みんなセクシーだね。」
いきなり振られたので、俺は咄嗟にそう言ってしまった。沙希がその様子を見ながら、クスクスと笑っている。

今は、八月中旬。夏真っ盛りだ。ビーチに出ると、容赦なく太陽の日が、肌に突き刺さる。俺らは波打ち際で、水を掛け合ったり、砂浜でビーチバレーを楽しんだ。去年の今頃、一年後にこんな青春のような日々が訪れるなんて、誰が予想するだろうか。まさに青春の1ページと呼ぶに相応しい日になりそうだ。

「疲れた~ちょっと休憩~。」
「飲み物とか飲みに、中へ入ろっか。」
璃子ちゃんが言った。
「さすがに、ずっと外にいると暑いね。」
涼介もそれに応える。華と涼介は、先陣を切って、建物の方へと歩いていった。俺は璃子ちゃんと沙希と一緒にビーチバレーのボールを持って戻ろうとする。少し前を歩いていた璃子ちゃんが、俺の持っていたボールを取って言った。
「吉田さん、沙希さん。あっちの二人は、しばらく私が何とかするので、もう少し、ビーチで二人きりの時間を過ごしてください。せっかく沙希さんの別荘に来たんだもん。今までの、せめてもの償いです。」
俺と沙希は驚いたように、顔を見合わせた。
「良い時間をっ!」
そう言うと、建物の方へと走って行った。璃子ちゃんの目から涙が溢れているのが俺には見えた。
「じゃぁ、お言葉に甘えて、行こっか!」
沙希は笑顔で俺に言った。波打ち際を二人で歩く。今まで二人で海に来たことはない。俺らは眩しい太陽を背に、向かい合った。お揃いのオフホワイトのローブが白く輝く。俺は今、浮かない顔をしているかもしれない。来年もまだ、この場所に戻って来られるだろうか?底の見えない不安が、俺を襲った。沙希は、俺のことをじっと見ている。

俺と沙希は、波打ち際のギリギリのところに座った。そして、沙希は言う。
「海って、本当に広いね。ずっと見ていられるわ。」
「本当だね。ここから船に乗って、ずっと真っすぐ進んだら、どこの国に辿り着くんだろう。できることなら、全てを投げ出して、このまま沙希と逃避行がしたいよ。」
沙希の頭が、俺の肩に乗った。
「本当、この景色を見ていると、自分の悩みなんて、ちっぽけに感じちゃう。でも、ふと現実に引き戻されると、抜け出せないような絶望を感じるときがあるの。」
「そっか。じゃぁ、そういう時は、俺が沙希のことをその絶望の沼から引き上げるよ。何度も、何度でもね。」
俺は沙希の腰に左手を回した。沙希も右手を俺の太ももの上に置く。しばらく二人で見つめ合った。沙希の瞳に吸い込まれそうだ。俺の右手は、先の水着の肩ヒモを解く。沙希の豊満な膨らみが露わになり、その曲線が日差しを反射して艶々している。ここからはもう、無意識だ。気付いたら、沙希は、仰向けになった俺の上に跨っていた。沙希は一瞬、瞑っていた左目を開けた。海を映したように澄んだその瞳の輝きは、一生忘れないだろう。沙希の左目には、俺がどう映っているのだろうか。実際には、もうほとんど見ていないのかもしれない。俺は青く透き通った空を見上げながら、思いを馳せた。

別荘の方を見ると、璃子ちゃんがデッキの柵に両肘をついて、こっちを見ていた。遠くて良くわからなかったが、その顔は満足そうに見えた。


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